オーナーゼフの、海賊時代の通り名は、『赫足のゼフ』。
蹴り技の達人であり、返り血を浴びた靴が、まさに赫足だったことからその名が付きました。
海賊時代は、戦闘において一切手を使わず、足のみで戦っていました。
海賊船の船長でありコックも務めていたということですから、手は料理するときにのみ使い、戦闘には用いないというのが彼のポリシーだったのでしょう。
そしてそのポリシーは、きちんとサンジに受け継がれています。
サンジも戦闘には足しか使いません。
しかし、そのくらいゼフの事を慕っているはずのサンジのツンデレっぷりは半端ないです。
クリークが、一回失敗したにも関わらず、もう一度グランドラインに入るために、ゼフの航海日誌と海上レストランバラティエを奪おうとして、コック達と戦いに入るところなんですが、そこに「海賊王になるのはおれだ」と
ルフィが割って入ります。
ウソップとゾロというささやかなメンバーを前にクリークは鼻で笑い馬鹿なことを言うなと罵ります。
大変な事をしてしまったと、クリークの手下のギンはおろおろしますが、後の祭りです。
そして、コック達も戦いの準備を始めます。
五千人の部下がいるということから、クリークのカリスマ性が窺えますね。
そりゃあそんな海賊団にも関わらず、グランドラインに入ったばかりのところで、一人の男にやられたとなっては、逃げだすしかなくなるはずです。
俺たちで無理だったのだから、お前らじゃ尚更無理だとルフィ達に嗾けます。
クリークは、情報と作戦が足りなかったのだと、ゼフの航海日誌を欲したのです。
航海日誌は思い出が詰まった宝だから、勿論渡すわけにはいきませんよね。
しかし、かまわずクリークは奪いに来ます。
平和な海に嵐の予兆がやってきたというような内容です。
私はどうしても、漫画の中でワンピースを目指す人たちと、現実世界での起業家達とをなぞらえて読んでしまうところがあります。
そのくらいワンピースには成功哲学に匹敵するくらいの内容が盛りだくさんです。
たぶん・・・ワンピースがビックリするような完結をする頃には、こちらの現実世界もかなり衝撃的な世界の変化が起こる事でしょう。