サンジがクリーク海賊団に襲われている今、ゼフをかばい、自分が代わりにやられればいいという考えは、その過去にゼフの足を自分が奪ってしまったという事をずっと引きずっていて、死ぬくらいの事をしないと恩返しが出来ないという気持ちからの行動でした。
ほかのコック達が、あんなに仲が悪い二人が一緒に居続ける理由とサンジが恩を返すためにずっとレストランで働いているのだと初めて知りました。
サンジは自分から攻撃は出来ないから、パールからの攻撃を受け続けます。
そんな状況を見ていたルフィは段々いてもたってもいられなくなり、船を破壊し始めます。
これには船を奪おうとしている海賊も、守ろうとしているコック達もビックリ。
ルフィは、船が無くなれば争う目的が無くなるので、破壊を始めたのです。
本人は本気ですが、考え方がいかにもルフィらしく単純ですが、たしかにその通りなんですよね。
船よりサンジの方がゼフは大事です。
死んだところでサンジはゼフに恩を返せるわけがないのです。
そもそも、ゼフは恩を売るつもりでサンジを助けたわけではありません。
サンジは自分が感じた恩を返すには死ぬくらいの事しなきゃ返せないと思っていますが、そんな事はゼフは望んでもいないのです。
ルフィも、サンジに向かって、死ぬことは恩返しじゃないと怒鳴りつけます。
ルフィも、自分の大切な人の腕を自分のせいで失ってしまうという経験をしています。
なので、そんなサンジを見ていてもたってもいられなくなったのでしょう。
そんな中、ギンがまた行動に移します。
自分の手でサンジを葬るとのこと。
ギンは残忍な海賊ですから、マジでやりかねない状況です。
でもサンジもゼフと同じで、恩を売るつもりでギンを助けたわけじゃありません。
ただそこに空腹の人がいたからただ食わせただけなのです。
ギンがもしただの非道な人間なら、本当にサンジをやってしまっていたかもしれませんが、やっぱりギンも人間。人の血が通っていたのです。