遂にヒルルク登場の回。
六年前という事は、チョッパーがちょうど10歳の頃ですね。
ここでのチョッパーの現在の年齢は16歳です。
ヒルルクは純粋に人の為を思って治療をしていたみたいですが、町の人たちにとっては厄介な悪人です。泥棒もするし、ヤブ医者だからです(笑)
医者狩りが町で行われている時ですね。
山の中で倒れているチョッパーと出会うのです。
もうチョッパーは人として人里に下りたけど、気味悪がられて銃で撃たれてしまって倒れていたのです。
ヒルルクもかつては海へ出た事があるということで、チョッパーへの偏見はありません。医者としての腕はありませんが、広い心の器を持っています。
チョッパーはもう、人間不信どころか、何も信じられない状態になっていて、ヒルルクのカバンから銃が出てきただけで殴りかかってしまいます。
それでもヒルルクはチョッパーを助けたかったんですね。
真冬に真っ裸になって自分は敵ではないことをわからせるのでした。
チョッパーが初めて自分以外の人と関りを持った瞬間ですね。
10年もの間孤独で生きてきたと思うと、心が痛いです。
ヒルルクがチョッパーに「お前は良い医者になれる!」と言う場面がありますが、これはヒルルクの心からの言葉だと思います。
チョッパーが苦しみと痛みを知っていて、優しい心を持っているからです。
腕ももちろん重要だけど、一番重要なのはやっぱり助けたいという心です。
愛のない医者は医者ではないのです。
治療を受けたチョッパーがベッドの上で目を覚まし、パンをかじった瞬間に涙ボロボロと流れる場面は、私もいつも涙ボロボロです。
チョッパーが初めて人の優しさに触れた瞬間でした。