チョッパーは本当は喋れるのに、ヒルルクの前で三日間も黙っていました。
今まで言葉を話すと化け物だと言われていたせいですね。
「喋ると嫌われると思った」とのこと。
もちろん、ヒルルクはそんなこと気にしませんね。
チョッパーの名付け親はヒルルクでした。
たぶん名前で呼ばれるのも初めてなんでしょうね。
ヒルルクの「この国は今病気なんだ」という言葉が重いです。
人の心が病んでいるのです。
ヒルルクはこの人の心の治療をしようとしているのでしょう。
人はきっと心の治療なんて出来るはずがないと言うでしょうね。
しかし、ヒルルクはその不可能を実現させようとしているのです。
自分の実体験からですね。
驚くほど綺麗な桜を見て、自分の病気が治ったというものです。
それをこの国でも実現させようとしているのです。
はみ出し者同志、仲良く暮らしますが、
ある時ヒルルクはチョッパーを冷たく突き放します。
自分が病気で余命がわずかだからです。
やっと心許せると思った人に出会えたのに、酷な話ですよね。
「俺はお前を絶対に撃たない」と出会った時に言ったヒルルクはチョッパーを突き放すために、銃で撃ちました。
チョッパーの気持ちを考えると、本当に心が痛い事です。