二十三巻最後の回です。
これでアラバスタ編は終わりになります。
ルフィ一味はグランドラインに突入してすぐにビビと出逢い、長らく一緒に旅してきましたが、ここでお別れになります。
ビビは演説で自分がしてきた戦いと旅の話を国民の前でしますが、まさか王女が壮絶な戦いをしてきたとは思いもしない国の人は、どこかの海軍の話でもしているのだろうと聞いています。
王女であるビビが敵の組織に潜入し、ボロボロになって闘っている姿は想像もできないでしょう。
知っているのはビビの身近な人達。
コブラやイガラム、チャカ、コーザなどはきっと感慨深い気持ちで聞いているんだろうなと思いました。
「もし一緒に旅を続けるなら十二時にルフィ達の元へくる」という約束でしたが、
ビビはお別れを言うために、カルーと共にルフィ達の元へ訪れました。
拡声器を使って「いつかまた会えたら仲間と呼んでくれますか」と、尋ねるが、
海軍に王女と海賊が繋がりがあるとバレてはいけないので、ルフィ達は無言のまま船を出します。
王女と言ってもまだ16歳(私もかつては同い年だったんだけどな)
気丈にふるまおうとするも涙をボロボロ流しているところをみるとまだまだ幼さが残る年頃なんだよなと感じました。
このまま終わっていたら本当に心苦しい結末なのですが、最後の最後に粋な
展開。
以前、ボンちゃんの悪魔の実の能力、マネマネの実に騙されない様にとみんなで仲間の印で腕にバツ印ををつけたのですが、それを合図に
無言で最後のお別れをしました。
一味とビビしかわからない、出来事なのでした。
もしルフィと出会っていなければ、アラバスタ王国は無くなっていただろうし、ビビも生きていられたのか分かりません。
まさにこれがビビの冒険だったのでした。