村人を救い、救世主となりシャンディアと仲良くなってから一変、急に無視されるようになってしまい、精神的にやられてしまいそうですが、ノーランドはモクモクと作業を続けます。
人間悪口を言われる事よりも、無視されることが一番精神的に苦痛なのだそうです。
理由さえ言ってくれればと思いますが、口もききたくないのでしょう。
カルガラは、よそ者のノーランドとはハナから分かり合えるはずがないと思ってしまったのです。
ここで、打開することとなったのは村で一番の美人カルガラの娘であるムースちゃんです。
ムースはノーランドに一度、命を助けられています。
そのムースが村人の代わりにノーランドの船員に事情を話してくれました。
理由は、ノーランドが村人が〝身縒木(みよりぎ)〟としていた木々を伐採してしまったこと。この木々は島の人々にとってはとても神聖なものになります。
しかし、その木々は毒に侵されてしまっていましたため、ノーランドは伐採したのです。
ムースと話した船員の
「ただいつでも一番大切なものを彼は知っている」
という言葉がじーんと胸に響きます。
ノーランドはその毒が島を侵してしまわないように木を切ったのです。
ムースがそのことを島の人々に伝えたところ、島人達はやっと真実に気が付きます。
出航当日でしたが、最後の最後に誤解が晴れて良かった。
「また来い!」と言って約束を果たした二人ですが、この後に悲惨な運命が二人に訪れることを思うと恐ろしいです。