船は〝こっちの岸からあっちの岸まで渡してやろう〟という約束から生まれる。
その役目を果たすことが出来なくなったメリー号をフランキーは「もう船ではない」と言い放ち、解体にかかります。
船の竜骨を見て来いと水の中に沈められたウソップが切ないです。
それでも話を聞かずにメリーを直し続けるのでフランキーが怒鳴る。
ここで、ウソップが本当はもうメリー号がダメな事を知っているんだとブチ切れます。
漫画だけど迫力が伝わってくる場面です。
そして話は空島編へ。
空島編での謎の現象。
わけのわからないまま終わった話がようやくここでわかります。
空島で船がボロボロになったある日の晩、ウソップが夜中にトイレに行きたくなり目を覚ますと、知らない人物が船を勝手に直していて、ウソップと目が合うと「ニコッ」っと笑いかけ、ウソップは恐怖のあまり失神してしまうという事件です。
結局あれは何だったんだという感じで謎のまま話は進んでいきましたが、ここでようやく謎が解けました。
〝クラバウターマン〟という船に宿る妖精の仕業だということですが、
船大工の間ではきっと誰もが知っている話なのでしょう。
ウソップはそのメリー号の化身の話を、【バカバカしいと思うだろうが】ということを前提に話します。
フランキーは〝それは木槌を持った船乗りのような姿〟と知っていて、メリー号が本当に大事にされていたことを知るのです。
そしてウソップもここで初めてあの時の謎の姿がメリー号だったんだという確信に変わります。
目撃したのが一味の中でウソップのみというところがまたこのストーリーのいいところで、将来カヤに聞かせて話すんだろうなと想像するとほほえましい気持ちになりました。
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