五十三巻はゾロがクマに消されてしまったところから始まりました。
仲間がいきなり消えてどこにもいなくなるというのはかなりの恐怖です。
ナミは、スリラーバークでペローナが、クマに消されて戻ってこなかったという事実を目の当たりにしています。
戦桃丸によると、クマに弾かれた人間は、三日三晩空を飛ぶのだそうだ。
なんとも現実離れしている話です。
三日も飛び続けたら一体どこまで飛んで行くんだという話です。
せっかくグランドラインを命がけで進んできたというのに台無しになってしまいます。
しかし、今となっては〝クマはそこまで悪い奴ではない〟ということがわかっているので、そんなに悪いところまでは飛ばされないということがわかっています。
それにしてもこの謎の肉球で仲間が次々に消されていく場面は悪夢のようです。
消された順番は
ゾロ、ブルック、ウソップ、サンジ、フランキー、ナミ、チョッパー、ロビンの順になります。
こんなにあっさりと消されてしまっては、ルフィの心が折れてしまっても仕方がない。
そしてルフィだけ取り残されたのかと思いきや、最後にあっさりとルフィも消されてしまいます。
クマの「もう二度と会うこともない」というセリフともに・・・。
しかし一瞬ですが、クマが仲間を消していく途中で、レイリーに何やら耳打ちをしています。
「おれも立場を危ぶめている」というセリフから、クマは完全には政府側の人間ではないという事がうかがえます。
楽しかったシャボンディパークは一転して悪夢となってしまった。