〝ゴルゴンの目〟(奴隷の印)が露わになったことにより、呪われて石化すると思った観客たちは次々と逃げ出し、闘技場には三姉妹とルフィだけが残った。
ハンコックは死刑どころではなくなり、死刑を中断します。
マーガレット達の石化を解いて欲しいルフィはハンコックに頼みます。
しかしハンコックはルフィのことを試そうとします。
どうやらルフィがマーガレットを助けたのは上辺の善意だと思っているようです。
ハンコックははとことん男を信用していないようですね。
マーガレットを助けるのか・・・
それとも自分が島を出ることをとるのか・・・
聞ける望みは一つだそうだ。
しかしルフィは人の命を重んじる男。
もちろん石化を解くことを選びます。
ルフィを信じれる奴だと思った蛇姫は、ルフィを城へ招き、秘密を明かします。
これは前代未聞のことなのでしょうね。
世界の憧れ絶世の美女を目の前にしても何も反応なしのルフィ。
きっとこんなことを経験出来るのはルフィだけでしょう。
そして蛇姫は、誰にも見られない様にずっと隠し通してきた背中のマークをルフィに明かします。
それはハンコックにとって、とても辛い事です。
ここでニョン婆が登場。
先ほど手に入れた新聞から、ルフィが〝天竜人を殴り飛ばした〟という情報を手にしています。
それを聞いた蛇姫はひどく取り乱します。
そして、自分たちが世界貴族の奴隷であったということをルフィに打ち明けます。相当心を許したようです。
この蛇姫でさえ、〝人間以下の扱い〟を受けていたというのです。
今の身勝手さからは想像のつかない事です。
いや、むしろそういったことがあったからこそ身勝手になったのかもしれない。
描写を見る限り、蛇姫達は「タコがただ~」でおなじみの天竜人に奴隷にされていたようです。妻を何人も娶り、飽きたら下市民に戻すというあの気持ち悪い天竜人です。
ルフィが殴り飛ばした奴がそうです。
そんなことが人生で起これば屈辱以外の何物でもない。
ここで出てきた名前が〝フィッシャー・タイガー〟です。
奴隷を解放した魚人で、この方の存在は魚人島編で明らかになります。
この場面は本当に胸がしめつけられる場面です。
それゆえ蛇姫は強くなり女帝にまでなったのでしょう。
ルフィは差別をする人間ではないし、ましてや天竜人のことは嫌いです。
そんなルフィを蛇姫は気に入った。
あの冷酷な表情の蛇姫が少し微笑んだ。
ルフィに島を出る手助けをすると言います。