白ひげはなんと海軍ではなく、白ひげ海賊団傘下の海賊【大渦蜘蛛スクアード】に刺されてしまった。
予想外の出来事に誰もが驚きます。
これには一番隊隊長マルコが怒り、スクアードを問い詰めます。
このスクアードにはロジャーに恨みがあるらしく、エースがそのロジャーの実の息子であることを知り混乱してしまったらしい。
「海賊たちの首と引き換えにエースを引き渡してもらう」と初めから政府と話がついてており、仕組まれた戦争だという嘘をスクアードに吹き込んだのはどうやら赤犬のようです。
直接白ひげと対決をするよりも、中から崩していこうという赤犬の作戦だったのでしょう。スクアードはまんまと騙され、オヤジである白ひげを刺してしまったのです。
この『仕組まれていた戦争』だという話を信じない者もいますが、白ひげと関りが浅い者ほど信じてしまっています。
しかし白ひげはそんなスクアードを抱きしめた。
普通であれば、身に覚えのない疑いをかけられ、刺されてしまえば、怒りがわいてくるところです。
しかしここはさすがは白ひげ、とんでもなく懐の深い人間だということがわかります。
ここでの白ひげのセリフ
「親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ」
「エースがおめェに何をした?」
というセリフに、私は作者の思想を感じることができた。
ここでの白ひげの心の声は、完全に命を捨てる覚悟でエースを助けに行くんだということがわかります。
そして白ひげの怒りはセンゴクに向けられた。
私はここで初めて気が付いた。
何故病気で体中管だらけの白ひげが世界最強だと言われているのかを。
それは、白ひげそのものが強いというだけではなく、白ひげの懐の大きさが世界の色々なところで信頼を生み、白ひげのために命を捧げられる海賊の数の多さが、最強と言われる所以なのだということを。