白ひげを一人戦場に残して、部下たちは皆新世界へと帰る。
それは部下にとってはとても受け入れられることではありません。
しかし白ひげにとってはこれが最善の策なのだと思います。
もう既に沢山の砲撃や攻撃を受け、もうすぐ終わる命だと悟っているのかもしれません。赤犬から受けた攻撃が致命的でした。
この場では少しの迷いも命取りになりますが、それでもなかなか受け入れることは難しいでしょう。
今までの戦いで、そこまで白ひげの能力の凄さについて、わかりづらい部分がありましたが、それはエースが捕らえられていたために、本気を出していないからということでした。
しかし、エースが解放された今、白ひげは自分の命と共にマリンフォードごと海に沈めるつもりです。
そして、エースも白ひげの覚悟を受け入れ、前に進もうとしています。
白ひげのエースへの最後の言葉は「おれが親父で良かったか?」でした。
なんてカッコイイ親父なんだろう。
ジンベエがルフィとエースを援護しながら走る。
ジンベエも、白ひげに対して相当の恩があるようです。
しかし今回の戦争でたびたび厄介な敵として現れる赤犬。
エースの前に現れ、エースにけしかける。
無視すればいいものを、エースは赤犬が言った「白ひげは時代の敗北者だ」という言葉に反応してしまった。
正直「火」と「マグマ」では勝ち目がない・・・。
逃げるのが最善の策なのですが・・・。
赤犬が拳を向けたのはなんとルフィです。
ルフィが殺されることだけは避けなければいけないエースは、赤犬に体を貫かれてしまった。せっかく白ひげに助けてもらった命なのに・・・。
死に物狂いで助けた自分の兄が目の前で焼かれてしまったルフィは、たぶん一瞬理解ができなかったことでしょう。
五十八巻の最後がこの絵なので、まだ死んだとは確定できませんが、この状況では絶望的です。