貴族に生まれたかった海賊(ブルージャム船長)と、海賊になることを夢見ている貴族の子供(サボ)。世の中矛盾だらけです。
ゴミ山に仕事が入り、エースとルフィはそれを手伝います。
「本当のサボの幸せが何なのか俺はわからねェ」というエースの言葉がエースらしくていいです。
大人は子供に色々なことをわかったような口で吹き込みますが、それが全て正しいわけではありません。
しかし間違いなく言えるのは、サボが貴族の家に帰っても、そこにはサボの幸せはないということです。
正直なサボに対して、せこい父親は物事をお金で解決しようとします。
久々に家に帰ったサボの目に入ってきたのは見知らぬ少年。
なんとも憎たらしい・・・しかし憎めない顔をしています(笑)
サボには期待が持てないということで、養子をとったとのこと。
そんな養子からサボは『ゴミ山が燃やされる』ということを聞かされます。
ゴミ山が燃やされるということは数か月も前から決まっていたというのに、ゴミ山にいる本人たちの耳には何も届いていない。
ゴア王国に天竜人がやってくるということで、汚点(ゴミ山)は燃やしてしまおうという計画だったのです。
「人が住んでいるのに燃やせるはずがない」と思っているサボと、「人ごと燃やす」ことになんの疑問も持っていない養子の弟。
それをサボが聞いて黙っているはずがありません。
サボは町の様子をうかがいますが、みんないつもと変わらぬ日常を過ごしています。
人が住んでいるゴミ山を燃やされると知っても何も感じていないことが、サボにとっては理解しがたいことのようです。
その夜ゴミ山は予定通り、山火事になりました。
山火事の作戦に加担した海賊ブルージャム。
この仕事を終えれば「貴族になれる」と騙されたのです。
しかし、よく考えれば海賊が貴族になどなれるはずがないのです。
ブルージャムも、最初から汚点として一緒に燃やす計画だったのです。
さらにはブルージャムは山火事を起こした犯人にまで仕立て上げられてしまったのです。すべては王族と貴族の計画です。
ゴミ山にやってきたサボは、どうすることも出来ない。
そこにやってきたのはなんとルフィの父親である〝ドラゴン〟です。
少なくとも、今のサボの気持ちをわかってあげられる大人がこの場に現れたことは良かったと思います。
そしてその傍らにいるのはどうやらイワさんです。
今回は影のみの登場です。