ホーディの恨みには「体験」と「意志」が欠如している。つまり、「実体のない空っぽの敵」なんだという答えを、フカボシ王子は出しました。
ホーディ自自身が人間に何かされたことはなく、ただ「過去の魚人の恨み」のパワーによって動いているということになります。
ホーディが育った魚人街で、ホーディは人間の非道さや、恨みを大人たちから聞いて育ちました。人間がした酷い事を聞き、人間への報復をしたことにより喜ぶ魚人達。
そんな大人ばかりがいるところでホーディは育ったのです。
子供は純粋なので、「人間に対してなら何をしてもいい」という魚人ばかりを見て育ったホーディは純粋にそのまま恨みを反映する魚人になってしまったのでしょう。
住む世界が違えば、見るもの、聞くもの、感じるものが違う。
環境はとても大事だということがわかります。
『我らはまず内側と戦うべきだった』
これがホーディの正体を知ったフカボシ王子の感じたことでした。
そして、フカボシ王子自身も、「心のどこかで人間を恨んでいた」とのこと。
魚人街の怨念は心のどこかに取り残してあったもの。
まずは人間への恨みではなく、自国の増幅した怨念をどうにかするべきだったのだということに気が付いた。
そして、フカボシ王子はルフィに、「過去などいらない」「この国をゼロにしてくれ」と頼みます。しかし、ルフィのこころは魚人島に入ったその時から何も変わっていません。「魚人島は誰にも傷つけさせない」と、ジンベエとともに決めていたのです。
結局は、魚人にも人間にも悪い奴がいて、そいつらが恨み合っているうちは何も解決はしないんだということになります。
そしてルフィは動き出します。
「おれのそばにいてくれ」というルフィの言葉に私だけではなく、しらほしもドキッとしたはず(笑)ルフィのカッコよさが格段と増しています。
そしてルフィはついにホーディに改心の一撃をくらわすことができた。