ルフィ一行が身を休めていた場所は、キュロスの家です。
ロビンは頂上戦争後の二年間を革命軍で過ごしたので、サボとは顔見知りです。
ロビンとサボが親しげに話しているのが新鮮です。
どうやら革命軍はCP0に狙われているらしい。
海軍の表の顔だとしたら、裏の顔がCP0になります。
麦わらの一味はCP9と戦ったことがありますが、正義の名のもとに人殺しを正当化する暗殺集団という最悪な組織だったので、サボも相当ヤバイ奴に狙われているということになります。
キュロスの家では、ルフィ始め、みんな体を休めるために寝ています。
起きているのがゾロ、ロビン、フランキーの大人組です。
サボはこれまでの経緯を話し始めます。
ルフィやエースはじめ、読者もサボは幼い頃に死んだものと思っていました。
自分の国に絶望したサボは、海に出ますが、その矢先に天竜人に船を転覆させられ、ケガをして記憶喪失になった。
サボの右目の傷は、その時のヤケドの痕と思われます。
そして何かと縁のあるドラゴン(ルフィの父)がサボを拾い、そして革命軍で面倒を見ることになります。
この記憶喪失になっていたということが、サボがエースを助けに現れなかった理由になります。かなり長い間記憶がなかったということになります。
そして皮肉になことにサボがすべての記憶を取り戻すきっかけとなったのが『エースの死』だったのです。
クールに登場したサボですが、ここまでの間に壮絶な過去と苦悩があったことがわかります。ということで、サボが今までずっとエースやルフィの目の前に現れなかった理由は、本人が記憶喪失になっていたからだったということです。
エースがもし今も生きていたらどんな反応をしたんだろうと考えずにはいられませんが、それはサボが一番思ったことなのでしょう。
エースの死んだことで、ルフィは相当苦しみましたが、サボも相当苦しんだことと思います。
そして、感動のルフィとの再会の時には、しっかり、今生きているルフィに感謝をしています。
ジンベエの言っていた「失ったものばかりを考えるな」という言葉が思い出されます。
サボはルフィのビブルカードを作ったということで、いずれまた引き合うことになります。エースと同じことを言っているサボに、やっぱり兄弟なんだなということを感じます。