兄弟であるサンジとヨンジの力の差は歴然であるようです。
それにしても、治療の仕方がかなり変わっている。
フランキーのようなものなのだろうか。
ジェルマの国の者にとってはサンジは割と称賛されていますが、家族となるとまた違うようで、回想を読めばサンジが家族の中でかなり浮いた存在だったということがわかります。サンジは完全に家族を拒否っています。
サンジは兄弟に散々いじめられ、父親に助けを求めては、サンジに価値がないという冷たい言葉を言い放っていたのです。
レイジュも他の兄弟と同じように、サンジをバカにしています。
イーストブルーでサンジに初めて会った時にひねくれていたのも、これを見れば納得です。
この家族の中ではサンジは出来損ないだったのかもしれませんが、客観的に見ればサンジが一番まともです。
サンジは生まれるところを間違えた
としか言いようがない扱いを受けていたのです。
サボの幼少期と少しかぶるところがあると思います。
残念ながらこういったことは漫画の世界だけじゃなく、現実でも起こりうることです。
現在、覇気も使いこなせるようになり、強くなったサンジを見て、家族は驚いています。相当出来損ない扱いされていたんですね。今のサンジを見ていると、想像もできないことです。
サンジは強いですが、その父親はもっと強い。
サンジは自分に自問自答して、今まで忘れていた怒りを呼び覚ましているようにも見えます。
戦い終わった親と子は、冷静に話を始めますが、やっぱりサンジの父親はクズだった。
ビッグ・マムのことを「イカれたババア」と呼び、そんなところへ大事な息子をやれないから、出来損ないのサンジを使ったというわけなのです。
そして、サンジが大事だと言っていた手首に爆弾を仕掛ける。
天竜人の奴隷の首輪と同じように、逃げ出せば大事な手が吹き飛んでしまうというわけです。
手は料理人にとっての命です。
吹き飛んでしまえばサンジが一生料理することが出来なくなると思うととても恐ろしい事です。その時点でサンジの夢も潰えてしまいます。
子供の夢を全力で潰してくる親ヴィンスモーク・ジャッジ、最悪です。